土木工事は建物以外の建設工事のことで、主に木材や土石を使って、建物の基礎部分や橋、鉄道、道路などを造ります。
また、空港やダムの建設、下水道工事・森林土木工事などもあり、土木の仕事は多岐にわたります。建物の基盤造りのために行う基礎工事・建設の準備段階として重要な造成工事・建物以外のものを造る外構工事の3種類に分かれています。
事業内容
道路などの地盤面にアスファルトやコンクリートを敷き固める工事です。
人や車が安全に通行できるようにするだけでなく、上下水管をきれいに収め、まちの景観が美しく保たれるよう配慮しています。場所や用途などにより、アスファルト舗装、コンクリート舗装、特殊舗装など、異なる種類の舗装工事を行っています。
家屋内の洗面所・バス・トイレ・キッチンなどから出る生活排水を流すための下水管を設置する工事です。
はじめに舗装を切断して道路を掘り下げ、基礎を造ってから下水管を設置した後、汚水を本管へ流すための排水枡を取り付けます。また、すでに汚水等が流れている下水管を補修する維持管理に関する工事も実施しています。
法面とは、道路建設や宅地造成などに伴って切土や盛土により作られる人工的な斜面のことです。
この法面の斜面崩壊や地すべりなどの防止を目的に施工する工事が法面工事です。法面上に格子状のモルタル・コンクリートの構造物を造成する現場吹付法枠工、モルタル・コンクリートを吹き付けるモルタル吹付工、種子や肥料などを吹付ける種子散布工などがあります。
護岸とは、河川の岸や海岸、水際の浸食を防ぐために造られる堤防などの工作物のことです。
大雨が降って河川の水量が増えると、川幅が広く流れも速くなり、流木が増えるなどして堤防を傷つける可能性があります。そうした増水などによる浸食を防ぐために、護岸工、法覆工、根固め工などの工事を行い、堤防を補強・保護する工事を護岸工事といいます。
推進工事は、工事区間の両端にのみ縦穴を設け、地中を掘り進んで、電気・水道・下水・ガス・通信などのライフラインの管路を埋設する工法です。推進工事は、工事範囲全体を掘削する開削工法とは異なり、地上から掘削する箇所が工事区間の両端のみに限定されるため、交通渋滞や騒音・振動などの弊害を最小限にとどめることができます。
塗装工事や排水工事、造園工事など、建物以外のものを造る工事です。外構工事は、建築前に行う先行工事と、建築後に行う仕上げ外構工事があり、先行工事は土台づくりで、盛土や土留めをして建設予定の土地が雨で流れないようにします。仕上げ外構工事は、建物の完成後に行う工事で「より快適な空間を作ること」を目的に、門扉やブロック塀、建物前のポスト、車庫など、住宅に付帯する構造物を造ります。